特徴-文鳥の10の特徴




1,暑さに強く、寒さに弱い
文鳥さんはインドネシア産まれの鳥で、暑さに強く、寒さに弱いです。
特に冬場は要注意。体が弱いヒナや老鳥などは、気温がぐっと下がる秋口などにあっさり死んでしまう事もあります。なので寒くなる時期には、ケージに毛布をかけたりヒヨコ電球を付けたりして暖かくしてあげましょう。大体15℃くらいに保てれば大丈夫。10℃以下は寒すぎです。
逆に夏場は、特に温度管理は必要ありません。ただし、クーラーをつけない場合は、いつでも水浴びできるように水浴び器を付けてあげて下さい。

熱帯産まれの文鳥さんと日本人とでは、気温の感じ方が違います。10月~3月の間は、気温に気を配るようにしてください。

2,好き嫌いがはっきりしている
文鳥さんは気が強く、好き嫌いがはっきりしています。
生後30日~生後4ヶ月の間に学習期があり、その時期に好きになった物は一生好き、嫌いになった物は一生嫌いになるようです。
また、嫉妬心が強く、飼い主が手で何か(スマホとか)を触っていると、近づいてきて攻撃を始めます。このとき非常に不機嫌になっており、止めようとすると噛まれます。

一方で、寂しがりやでもあります。飼い主が離れようとすると、慌てて引きとめようと騒ぎ始めます。しかし、どうにもならないと分かるとピタッと鳴き止む頭の良さもあります。
たいへん臆病でもあり、始めて見る物には大体怯えます。
新しいおもちゃや止まり木を購入したときは、まず数日近くにおいて慣れさせましょう。新しい物の近くに大好きな餌を置いておくと慣れるのが早いです。

3,水浴び大好き
文鳥さんは水浴びが大好きです。
高い体温でウイルスを跳ね除け、水浴びで体を清潔にすることによって、病気を防いでいます。健康のために、1日1回は清潔な水で水浴びできるようにしてあげましょう。

もちろん、寒い冬でも水浴びをします。しかし寒いからと言って温かいお湯を用意してはいけません。お湯は羽の油を奪い、体調不良の元となります。
冷たくてかわいそう、と思われる場合は、水に少しだけ湯を足して冷たさを和らげるくらいにして下さい。

4,軽い口笛のような鳴き声
鳴き声はそんなに大きくありません。普段は人が軽く口笛を吹いたような「ピ、ピ」という声で鳴きます。
また、さびしい時や飼い主を呼ぶときなどは結構大きな声で鳴きますが、扉を閉めたり壁越しに聞けばあまり気にならず、外漏れも大したことはありません。

しかし、壁の薄いアパートなどで飼えるかと聞かれれば、隣の住人によっては厳しいと思います。文鳥の購入を考えている方は、一度ペットショップなどで鳴き声を体感することをオススメします。

夜は鳴きません。と言うか暗いと鳴きません。
文鳥さんはあなたに何か伝えたいとき、何かしてほしい時など、必要なときに鳴きます。
しっかり耳を傾けることで、お互いの絆は深まるでしょう。

5,恋人以外と同居できない
文鳥さんは好きになった相手をパートナーとして選び、ずっとそばに居たがります。
好きになりさえすれば、それが人だろうと犬だろうと気にしないのです。

ですから、「同じ文鳥だから仲良くしよう!」とは考えません。
好きになったから一緒にいる。二人の世界を邪魔するものは嫌い。自分が生んだ子ですら、一人立ちすればさっさと巣から追い出します。文鳥は一羽で飼うか、つがいで飼うかしかできません。間違っても違う鳥と同じカゴで飼わないで下さい。

文鳥さんとラブラブしたい方は、ぜひ一羽飼いで、良きパートナーとなってください。
文鳥の愛情は深く、充実した日々が送れるでしょう。

6,キレイ好き
文鳥さんは羽がとってもキレイです。
水浴びや羽繕いをして常に清潔を保っています。
さわり心地は「ツヤツヤふわふわ」なので、モフラーには最高の一品でしょう。慣れると手の中で「もっふもふ」してくれます。可愛いです。

頻繁に羽繕いをするので「虫がいるのでは?」と思う方もいるようですが、気にしなくても大丈夫。部屋やケージをメチャクチャ汚くしなければ、そうそう虫はつきません。
ただし、文鳥さんが夜中にビックリしたように飛び回ったり、貧血気味(アイリングが白くなったり、クチバシの色が薄くなる)の時は、「クワモ」という虫に寄生されている可能性があります。

あやしいと思ったら、夜、文鳥さんが寝ている真下の床に水の入った皿を置いてみましょう。翌朝、虫の死体が浮いていたらクワモです。
何はともあれ、異常を感じたら病院に行きましょう。

7,飼い主の都合を考える
文鳥さんは人間よりも視力がよく、人を見分けることができます。そしてよく考え、パートナーの嫌がることをしません。
飼って半年もすれば、文鳥はあなたのライフサイクルを理解し、あなたに合わせた行動をとるようになります。

たとえば、寝かせる時間。
いつも9時に寝かせていればそれを学習し、9時ごろには寝る準備を整えて大人しく待っています。また、放鳥時間を決めていれば、その時間以外は出してほしいと騒ぐこともなくなるでしょう。自分の名前を覚え、呼べば飛んでくるようにもなります。

一方で、嫌な事をされればそれをずっと覚えているので、嫌がることは極力しないのが良いでしょう。

8,噛む力は強くない
クチバシは貧血や病気を見つけるのに役立ちます。
ボロボロになっていれば栄養不足の可能性がありますし、色が白っぽかったら貧血、紫色や変形なども体調不調のサインです。

また、噛み癖のある文鳥さんが多いです。
パートナー同士で羽繕いをするので、人間をパートナーに選んだ文鳥も、人間の羽繕いをしようとするようです(人間に羽繕いが必要ないことに気がつかない)。
文鳥さんの愛情表現であり、噛む力も強くなく血が出るようなことはないのですが、首やまぶたなど弱い部分を的確に狙ってくるので、なかなかにつらいです。ここで怒ると嫌われてしまうので、そっと息を吹きかけるとか、クチバシを押さえるとかして優しく対応しましょう。そのうち嫌がっていることを理解する文鳥もいます。

ただし「ブチュクチャ」と汚く鳴きながら突き刺すように噛み付く場合は、文鳥が怒って攻撃している時なので、気をそらすかそっとしておいたほうが良いでしょう。

9,トイレのしつけが出来ない
文鳥はトイレのしつけが出来ません。
止まり木の上、飼い主の上、果てはエサや水の中にまで容赦なくフンをします。
文鳥の糞は小さく、匂いません。おしっことウンチをいっしょにするので水分が多く、服に付いたりするとすぐに拭いても黄色いシミが残ります。洗濯するときれいに取れます。

文鳥は飛び回って遊んでいるときにはフンをしませんが、どこかに止まった時にします。
放鳥中に机などにフンをしたら、すぐにティッシュなどでふき取りましょう。乾いてしまうと取れにくくなります。

10,のど元に「そのう」がある
雛の時が一番分かりやすいですが、文鳥さんが食べたものは、そのうと呼ばれるのど袋のなかに入ります。
そこから消化していくわけですが、このそのう、古いエサや人間の食べ物を食べると不調をきたして腐ったりするので、人間の食べ物は与えないようにしましょう。

最後に
さて、ざっと思い浮かぶことを書き出しましたが、いかがでしょうか。
愛情深く、頭がよく、ふわふわ清潔で愛らしい文鳥さんの魅力が、少しでも伝わったでしょうか。写真やペットショップで見る文鳥さんを愛らしいと思うあなたは、それだけで文鳥の飼い主としての資格があると思います。

だって、実際に飼ってみれば、さらに骨抜きになること請け合いなのですから。



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